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磁性材料
Magnetic materials
ネオジム永久磁石の組織と磁気特性
現在最強の永久磁石と呼ばれるネオジム永久磁石の磁気特性向上に向けた電子顕微鏡による微細構造解析を行っています。中でも磁石としての性能を保つ安定性の指標である”保磁力”は、永久磁石を安心して使用し続けるために不可欠な特性です。しかしながら、この保磁力がいかなる要因によって発現しているのかという”保磁力メカニズム”については多くの議論がなされていますが、依然として明らかになっていません。当研究室では、最新の電子顕微鏡法を用いてこの保磁力メカニズムの解明に取り組んでいます。
例えば,自動車やドローン用のモーターはコンパクトかつ強力である必要があるため,その内部ではネオジム磁石が用いられています.ネオジム磁石の内部は小さなNd2Fe14B結晶粒とその中間にまたがる粒界相と呼ばれる複数の相で構成されていますが,これらの分布や形状,組成,配向など多様な組織的要素が複雑に作用して特性に大きな影響を及ぼします.したがって,電子顕微鏡解析を通して,どういった組織が高特性化に必要であるのかを解明することが重要となってきています.
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